たなかこういちの開発ノート

システム開発に携わる筆者が、あれこれアウトプットするブログ

マルレク講義ノート:IoT、Big Data、CPS、ARA、Industrie 4.0、・・・

去年から、丸山不二夫先生の「マルレク」に参加しています。
 
 
今年(2014年)前半の講義は、Internet of Things、Big Data、Cyber-Physical Systems、ARA、Industrie 4.0といったキーワードに飾られたものになっています。一見バラバラなこれら概念を包括して捉える枠組みを示してくれました。
 
丸山先生のHPでは、講義資料を公開しているので、具体的にはそちらを見ていただくとよいかと思いますが、下記に自分の理解を記しておきます。
 
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Internet of Thingsとは、つまりは膨大な数のセンサーがネット接続され、Real Worldのあらゆる情報をコンピューターの世界(Virtual World)に流し込む、ということ。ここで生成された膨大なデータの扱いに対するソリューションとしてBig Data論に繋がる。このことはCyber-Physical Systemsの概念構造においては、Physical to Cyberの流れに対応すると言える。
 
 
Cyber-Physical Systemsが今までの系と異なるのは、CyberからPhysicalに戻る流れがあること。いわば「現実を変える装置」。「センサーを備えたアクティブデバイス」。といっても、要は「Feedback制御系」そのものかもしれない。
「現実を変える装置」としては、、人間の使う道具類は全てそうだと言える、が、人間が直接コントロールしているので、Cyber-Physical Systemsの構成要素たり得ない。現時点で存在するコンピューターがコントロールする「現実を変える装置」としては、「ロボット」とそして「3Dプリンター」がその代表と言える。
 
ITproより、「実社会を取り込むCPS(サイバー-フィジカル・システムズ)」:
 
GoogleによるProject ARAは、自身をCyber-Physical Systemsだと規定している。Computer-assistedでデザインしたものを3Dプリンターでアウトプットするとしている。外装だけでなく、回路の基板も。。
 
 
ドイツ政府の進めるプロジェクトIndustrie 4.0では、蒸気機関による第一次産業革命、電気による第二次、ITによる第三次産業革命、Cyber-Physical Systemsはその次の「第四次産業革命」を担うものと位置付けている。
そのIndustrie 4.0は、「生産の“社会化”」、"Socialized Engineering"?(※丸山先生による用語)について記述している。
 
MONOistより、「ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?」:
 
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まとめると、、、
・現在の様々な潮流は、Cyber-Physical Systemsの概念の枠組みの中に帰着するもとして捉えることができそうである。
・そのCyber-Physical Systemsをスマートフォンを題材に*実装*しようとしているGoogle ARA。
・Cyber-Physical Systemsによる第四次産業革命が浸透した世界を描くドイツIndustrie 4.0。