たなかこういちの開発ノート

システム開発に携わる筆者が、あれこれアウトプットするブログ

Web企業とアジャイルの話

一年ほど前の2014年4月に、IPAより「IT人材白書2014」が発行されました。同白書概要版5ページ目をみると、ITに関わる企業群を下記3つに分類しています。 IT企業 ユーザー企業 Web企業 従前よりエンプラ分野に関わっている私からみて、この分類は新鮮に映り…

エラーケースのパターン分類〔運用編〕

(※〔実装編〕からの続きです。) 〔実装編〕にて示した、各Conditionと対応するログレベルの一覧を再掲します。 Condition 終了ケース ログレベル(Log4j) 対応 担当 GREEN 成功終了/肯定的正常終了 INFO − YELLOW 失敗終了/否定的正常終了〔機能要件〕 …

Graph DBでOLTPする方式とGraph DBベースの組織情報管理アプリについて

私は以前の記事で、「Graph DBでは、排他制御の設計が難しいのでOLTPに向かないのではないか?」という見解を書きました。 その後、Amazon Auroraの技術的基礎となっているLog-Structured Storageについて学んだり、その他"Append-Only"方式のDB製品があるこ…

"Append-Only"なRethinkDB、Datomic、CouchDB

以前の記事で、"CRUD is dead"というフレーズについてと、Amazon Aurora同様のLog-Structured Storageを基礎とした「RethinkDB」というDB製品がある(あった)という話を書きました。 その後さらに調べて次のことがわかりました。 ・ まず、"CRUD is dead"と…

Java Day Tokyo 2015に参加してきました

Java Day Tokyo 2015に参加してきました。今年はJava誕生20周年だそうです。下の写真は懇親会で登場したDuke's Birthday Cakeです。 私の職業人人生=業界歴も今年(2015年)で21年目、Javaとほぼ同期だったのです。最初のJavaの仕事は1999年に「Servletは使…

"CRUD is dead"(死んだのは"U"と"D")と「RethinkDB」、もしくはAuroraの周辺話し

ときどき参加させていただいている「Scala勉強会」にて、OE氏(@OE_uia)より、ScalaDays 2015 in San Franciscoのレポートがありました。いろいろ話はあったわけですが、その中でひとつ気になったフレーズがありました。それは、 "CRUD is dead" です。 調べ…

マルレク講義ノート:Amazon Auroraについて

2015年3月24日に開催されたマルレクの講義ノートです。マルレク開催概要と講演資料は下記にて。 マルレク 第六回「Amazonのクラウド・データベースAurora」 開催概要:http://kokucheese.com/s/event/index/271242/ 講演資料:https://drive.google.com/file…

CAP定理とBASEトランザクション(丸山先生の講義より)、そしてMicroservice、最後に「酸と塩基」

もはや3、4年前ですが丸山先生よりCAP定理やBASEトランザクションの講義をうかがう機会がありました。今回改めてまとめてみました。 <参考資料> 丸山不二夫、「Cloudの技術的特徴について」:http://qcontokyo.com/tokyo-2009/pdf/GeneralSession-Day2-Mar…

Graph DBの使い所

結局のところGraph DBはどういった場面によく適用できるのでしょうか?オブジェクト指向の言葉で、 RDBと対比しながら考察してみました。 * RDBの広域構造と局所構造は次のように理解できます。 広域構造の特徴 テーブルはクラスの存在を、テーブルに格納さ…

エラーケースのパターン分類〔実装編〕

(※〔概念編〕からの続きです。) 各Condition=終了ケースをどのよう実装できるか、具体的な(主にJavaによる)実装パターンをまとめました。 Condition 終了ケース Log4j Log Level Java例外 実装例 トランザクション HTTP Status Code (Web API) GREEN 成…