たなかこういちの開発ノート

システム開発に携わる筆者が、あれこれアウトプットするブログ

iPhone 6 Plus、所感

iPhone 6+を横に持ってみて想起したのは、HP200LXだ。
 
HP200LXは、10数行程度のディスプレイサイズを確保し、PC/AT&MS-DOSでできることは全てできる最小サイズだった。あの小ささの中に、デスクトップPC同等の機能性が盛り込まれているという、それが携帯できるという、当時としてもっとも機動性の高いフルスペック・コンピューティング、それを使いこなしているという満足感というか優越感というか、HP200LXを所有すると言う事はそういう“エッジ”に居るのだという主張をすることだった。
 
それと同じものを6+に感じた。繰り返すが「ファブレット」は「フォーン」では無いのだ。6+は大きいスマホではなく、最小サイズのPCと認識すべきだ。iPadの1024×768のディスプレイサイズでは、いろいろできて当たり前な感じになる。6+を見た後における6+以外のiPhoneは「電子メモ帳」のイメージ。対して6+はいわば「電子システム手帳」のイメージだ。(※あくまでも比較する為のイメージとして)
 
だから、6+最適化アプリは、そういうつもりで(PCとしては)ミニマムなディスプレイサイズで如何にフルスペック・コンピューティングを実現するか、という観点で設計されなければならないだろう。フルスペック・コンピューティングへの期待値はもしかしたらiPadより高いかもしれない。iPadは、始めからPCに対するセカンドマシン、もしくは軽量メディア・ブラウザーという位置付けだ。6+は「高機動コンピューティング」におけるメインマシンを期待されるだろう。
 
 
<追記1>
6+で「電話」をする時は、きっとヘッドセットがあった方がよいだろう。であれば逆に、(それなりに電池の保つ)Bluetoothヘッドセットの使用を前提にして、加えてApple Watchでも装着すれば、6+が「スマホ」としては大きすぎるかもしれないという問題はなくなるだろう。(※ただ、文字チャットやメッセージングの発信がどうなるかが未解決。)
 
<追記2>
実際に(紙の)システム手帳ユーザーに、6+はうけるのではないかと思っている。いままでスマホを電子手帳と見做してなかった層が、6+を電子手帳として見始めるのではないか。もちろん今後のアプリ次第だが。
 
<追記3>
(私は利用者としても開発者としてもAndroidには疎いのだが、)Android界ではこのような議論は2、3年前に終わっているのだろうか。。